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大津線冷房化率のアップや運用の柔軟性を考慮

京阪電車・700形1次車
1992年登場

701−702

703−704

1、製造
 当初700形は600形5次車として計画されたものの、あらゆる設計変更に伴い新形式となりました。将来1500V昇圧をすることに決まったため、600V/1500V対応車両となっています。(登場当時の大津線は600Vでしたので、600Vでの運転も必要でした。スイッチをいじれば簡単に600V/1500Vの切り替えできるそうです。)
 昇圧により廃車になる車両の中で、改造しやすい車両が700形へと変わっていくことが決まり、「350形の中で改造しやすい車両」と「500形」を利用し製造されることとなりました。700形1次車は350形の車体を利用し製造されました。
2、連結面・装備品
 先頭の前面窓(パノラミックウインドゥ)は600形2次車以降の物と同じ物を用いています。尾灯兼標識灯は当時からLEDが採用されています。クーラーキセは京阪1900系と同じ形のものを使用しています。
3、改造
 2003年10月からのワンマン運転に対応するため、ドアスイッチ(左扉専用)・自動放送装置・ドアチャイムが装備されました。2007年に入ってから703Fを皮切りに車内の手すりが増設されました。小さい改造は行ってきたものの、700形は登場以来600形のような大きな改造は行われていません。
4、過去の姿
1)701−702の登場当時はスカートではなく、600形のような救助器を付けていました。
2)先頭連結器の上にある銀色のアクセントは登場当時ありませんでした。
3)600形と同じく、1997年10月までは京津線でも走っていました。
京阪電車・700形2次車
705F:1992年登場
707F・709F:1993年登場


705−706

707−708

709−710
1、概要
 1次車と2次車で違う車両を利用して製造されたのにも関わらず違いは細かいところでした分かりません、しかし台車だけは500形から受け継いだFS503を使用しています。(※他の600形・700形はFS503Aを使用)また700形2次車から車椅子スペースの設置が始まり、後々全車両にも設置されていきます。
2、特別列車
 今現在707Fは京阪標準色のツートンカラーから離れ、滋賀県が提唱する「MotherLake(マザーレイク)」のイメージカラーを塗装して運行しています。
3、ミニ情報
 かつて500形が使用していたモーターと制御器は叡山電車デオ800系(810形)に利用されています。
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700形の主な諸元
形式:Mc700
自重:21t
車体:鋼製
定員:95人
長さ:15000mm
車幅:2380mm
高さ:3980mm(パンタ折り畳み高さ)
主電動機:直流複巻電動機 70kw×4
駆動装置:TD継手中実軸平行カルダン
制御装置:界磁位相制御 8M1C(奇数車に装備)
制動装置:回生・発電ブレーキ HRD-1(全電気指令式)
     ※電気ブレーキ装置と空気ブレーキ装置はそれぞれ独立
保安装置:京阪形速度照査付点制御ATS
  製造:京阪電車錦織工場
  編成:Mc1(坂本方)−Mc2(石山方)