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老朽化してきた車両を置き換えるために登場した京阪大津線初の冷房車

京阪電車・600形1次車
1984年登場

601−602
603−604
New!
605−606
607−608

1、製造
 昔大津線を走っていた300形の車体を利用して製造され、当時存在していた300形は全車両600形1次車へと生まれ変わりました。旧車両を利用していますが新車扱いになっており、京阪線6000系の設計も取り入れています。他の車両と連結して営業運転をすることが無く、地下線を走ることもないので前面貫通扉は存在しません。
2、装備
 前面窓は1次車だけ平面ガラスを採用しています。また602号車には塗油器が搭載されています。
3、改造
 1997年の1500V昇圧対応改造を行った際に、ブレーキ装置や一部の床下機器が700形と同じものになりました。さらに2003年10月からのワンマン運転に対応するため、新たに運転士用ドアスイッチ・自動放送装置・ドアチャイムが装備されました。
4、過去の姿
1)窓が上段上昇・下段上昇で、保護棒がありました。
2)ブレーキ装置はSME−RD(発電・回生付直通空気制動)でした。
3)1997年までは600V車でした。
4)ご存知の通り、京津線京津三条〜御陵間廃止の1997年10月までは京津線でも活躍していました。
5)標識灯はLEDではなく、京阪6000系と同じような2灯式のものでした。
京阪電車・600形2次車
1986年登場

609−610
611−612
・概要
 1次車の登場から2年後、260形を利用して製造されました。この2次車以降、前面窓は曲面ガラス(パノラミックウィンドゥ)が採用されています。前面窓や連結面などを除けば1次車との相違は特になく、2次車以降もありません。610、612号車に塗油器が搭載されています。
 2007年に坂本ケーブル塗装として工場出場した611Fから車番のステッカー化が行われ、600・700形全車両へ普及することになります。
京阪電車・600形3次車
1987年登場

613−614
615−616
・概要
 615Fを製造するための利用された260形は両運転台で、600形のスタイルである片運転台にするには片方の運転台を切り落とさなければなりませんでした。そのため615Fは連結面がまっすぐになった切妻になりました。同じ3次車でも2種類の連結面が存在するため、連結面だけで3次車を見極めるのは難しいと思います。3次車も2次車と同じく、前面窓はパノラミックウィンドゥを採用しています。また614号車には塗油器が搭載されています。
 615号車前面行先表示幕のみゴシック体のものに更新されており、他の方向幕との字体が違います。
京阪電車・600形4次車
1988年登場

617−618
619−620
・概要
 615Fと同じく、260形両運転台車から600形片運転台車にするために連結部分で切り落とされ、切妻タイプになっています。この4次車製造後、大津線の電車線電圧が600Vから1500Vへ昇圧することが決まったため、当時600V車だった600形の製造はこの4次車で終了します。
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600形の主な諸元
形式:Mc600
自重:21t
車体:半鋼製
定員:95人
長さ:15000mm
車幅:2380mm
高さ:3980mm(パンタ折り畳み高さ)
主電動機:直流複巻電動機 70kw×4
駆動装置:TD継手中実軸平行カルダン
制御装置:界磁位相制御 8M1C(奇数車に装備)
制動装置:回生・発電ブレーキ HRD-1(全電気指令式)
     ※電気ブレーキ装置と空気ブレーキ装置はそれぞれ独立
保安装置:京阪形速度照査付点制御ATS
  製造:京阪電車錦織工場
  編成:Mc1(坂本方)−Mc2(石山方)