京阪電車600・700形 運転台
600・700形の運転台には主に、マスコン・ブレーキハンドル、計器類、運転士用左扉ドアスイッチ、マイク、列車無線、非常通報装置受話器などがあります。
マスコン
 600・700形のマスコンは定速機能がついており、20km/h〜70km/hまで5km/h刻み(11段)で定速することができます。600・700形はこの定速機能をフルに活用し運転します。定速機能が使えるノッチ(11段)にマスコンを動かすと、指定速度まで加速し、指定速度を超えると回生ブレーキが掛かります。そのため、ノッチを戻すことで減速することも可能です。また、戻しノッチ1段で回生ブレーキが作動します(普段は使用しません)。

 600・700形は約15km/h前後で回生ブレーキが失効し、何らかの理由で回生ブレーキが使えない場合は発電ブレーキに切り替わります。
ブレーキ
 600・700形のブレーキは、電気ブレーキと空気ブレーキとが別々に独立しており、電気ブレーキは上記のマスコンで、空気ブレーキはブレーキハンドルにて操作します。そのため…もし列車が40km/hで走行し、ブレーキハンドルで減速させても電気ブレーキは効かず、空気ブレーキのみで減速します。

 常用ブレーキ段数は7段で、「減速させるため」より「停止させるため」に使われます。
計器パネル
 計器パネルには電流計・速度計・圧力計の他、戸閉表示、ATS作動表示などがあり、計器類の下には前照灯のスイッチや、ワイパーの作動スイッチなどがあります。
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